IT系営業に転職、そしてまた転職



IT関係の会社で、海外営業の仕事をしていたことがあります。それまで営業の仕事をしたことは一度もなかったのですが、外資系のIT畑でのマネージャーの経験から、ステップアップという意味で営業という仕事に興味を持ち、ITの営業職の転職にチャレンジをしてみることにしたんです。

とは言えども、営業しても営業しても、成績が思うように上がりませんでした。一生懸命に説明しているはずなのに、難しい言葉を使わないように簡単に説明しているはずなのに、お客様の反応がいつも今ひとつだったんです。焦った私は、お客様のところに訪問する回数を増やしたり、値引きをしたりと、さまざまな努力をしました。しかしながら、成績はまったく上がりませんでした。

もしかしたら私は、海外営業という仕事には向いていないのかもしれない。売上成績を上げられない社員なんて、会社に迷惑をかけるだけだ。そう思って悩んでいました。

そんなときに、社長から呼ばれました。そして、意外な質問をされたんです。「営業の仕事って、どんな仕事なのか知っていますか?」と。私はというと、「物やサービスを売り込んで、売上をあげるのが仕事ではないんですか?」と答えました。

すると社長はというと、「それは単なる『売り込み』なのであって、うちの会社では営業とは呼ばないんですよ。お客様はあなたの売上を上げるための道具ではありませんよ」と言われました。

この社長の言葉に、はっとさせられました。この社長の言葉には今でも深く感謝しています。今ではその会社を転職させていただいて別の会社で仕事をしているんですけどね。

このページの先頭へ